(いつものように、アイカは一人になりたいときにここにやって来る。)
(灰色の石段の端に腰掛け、目の前の都市の廃墟を見下ろしている。)
(手に仮面を持ちながら、アイカは心の中で混乱する思いを整理しようとしていた。)
(初めて戦場に立ち、初めて明さんに認められ、そして初めて戦いの残酷さを知った……)
(それが良いことなのか、悪いことなのか……答えは見つからない。)
(そして、心の中から消えないのは、ミシェルの面影だった。)
アイカ:だいたい、全部ミーちゃんのせいなんだから……
アイカ:何も分かってないくせに……
アイカ:……
アイカ:あの倉庫を爆破したことくらいで、そんなに怒ることないじゃん?
アイカ:最初はあんなことするつもりじゃなかったのに……
アイカ:全部明さんのせいだよ、何も相談してくれずにあたしにやらせてさ。
アイカ:……
アイカ:いや、他人のせいにしちゃダメだ。ミーちゃんの言う通り……分かってないのはあたしだ。
アイカ:あたしは、全然プレイトンを守れなかった。あんな風に街を壊しちゃって……
アイカ:……
アイカ:もしあたしがもっと強ければ、こんなことしなくても済んだのかな?