オードリー:待って。
(ちょうどホシリエが扉を出ようとした瞬間、オードリーがその前に立ちはだかった。)
ホシリエ:オードリー……さん?
オードリー:ホシリエ、ここは私に任せて。
(ホシリエの困惑した視線を受け止めながら、オードリーは真っ直ぐバイモの元へと向かった。)
オードリー:バイモ、もうスターシェルターを諦めるつもりなの?
バイモ:ああ、その通りだ。利益を生まねぇ投資なんて、ただの負債にすぎねぇ。
オードリー:じゃあ、その負債はグローブが引き受けるわ。
オードリー:グローブグループが、白氏が持っているスターシェルターのすべての株式を全額買い取るわ。これならクロスオーバーにはならないし、連盟の規則にも違反しないはずよね?
ホシリエ:えっ?どうして急に……
バイモ:ハハッ、マジか?今日はお前ら、面白いネタばっかだな!
オードリー:私は、あなたが見えていないスターシェルターの価値を見ているの。
バイモ:ホントかよ?……面白ぇな。
(バイモは少し考え込んだが、すぐに結論を出した。)
バイモ:そういうことなら……いいぜ、売った!
引航者:そんなに簡単に決めていいんですか?
バイモ:合理的な取引なら、断る理由はねぇ。これで、スターシェルターも俺にとって有益な価値を生み出すことになる。
バイモ:でもな、オードリー……お前はウルビノの常任理事だってこと、忘れんなよ。
バイモ:ウルビノを動かすのは、利益と価値だ。