プレイトン現地時間,午前0時15分――
アイカ:あっちからもこっちからも銃声が聞こえる……
(白昼の捜索行動を経て、プレイトン市内の火力衝突は徐々にエスカレートしていく。)
(市民たちは家から出ることもなく、夜の街はすでにシザースとPUSの戦場と化していた。)
(アイカは煙が立ち込める街路を縫うように移動し、影から影へと身を隠して進む。)
(かつては馴染み深かったプレイトンの街並みも、わずか半日の間に見知らぬ風景へと変わり果ててしまった――)
(至る所に残る弾痕、散らばるガラスの破片、砂袋や雑物で作られた即席の防壁……視界に入るのは一面の荒廃のみ。)
アイカ:くそっ!PUSめ、こんな風に街を変えてしまうなんて——
アイカ:明さんはいったいどこに?
アイカ:ええい、あの性格だと……。とにかく銃声が一番激しい場所に向かえば!
(さらに遠くの交差点から爆発音が響き、続いて激しい銃撃戦が巻き起こる。)
(少しの間だけで、戦闘は勝敗を決したように見えた。)
(叫び声、足音、そしてまばらな銃声がアイカのいる方向へと近づいてくる。)
(さらに、近く、もっと近く……)
(アイカは割れたショーウィンドウを越え、街の店内へと身を隠した。)
アイカ:……行ったのかな?
アイカ:えっ——
(商店の扉が突然開かれ、暗闇の中に人影が一瞬浮かび上がる。)