――オイラー港、ニュー・ベツレヘム拠点
ジュリアン:やあ、ラファ姉ちゃん~やっと帰ってきたね。
ラファ:……オードリーを連れてきたよ、これで文句ないでしょ?
ジュリアン:でも、それってただの棚ボタじゃん~。
ラファ:もういいから、さっさとあんたの網で彼女を縛りつけて。
ラファ:今は気絶してるけど、また暴れたら面倒なことになるからね。
ジュリアン:はいはい。
ジュリアン:でもね、動かない獲物を捕まえるのって、ちょっと退屈なんだよな~……。
(黒髪の少年は、倒れているオードリーに歩み寄ると、手首を軽く振り、小型の蜘蛛型ロボットを数匹解き放った。)
(その蜘蛛たちはオードリーの周りに落ちると、少年の指示で協力し合い、彼女を縛るための蜘蛛の巣を徐々に編み上げていく。)
ジュリアン:ところで、ラファ姉ちゃん。連れてきたのはオードリーだけなの?
ラファ:どういう意味?他に誰がいるっていうの?